AV業界で働く女性にとって引退後の作品がどうなるか気になりますね。これからAV業界に入ろうとする方も、すでにAV女優としてデビューしている方にも知っておいてほしい引退後、作品がどうなるかを解説します。
引退すれば、作品が自動的に消えるわけではありません。自分から「販売をやめてほしい」と意思表示をはっきりすれば、販売されることはありません。
しかし、コピー作品や違法に売買されているものなどがあることはご存知だと思います。そういったことがないように、AV業界も変わってきています。
作品については、すべて契約によって撮影内容や販売について決められています。どういったことに注意すればいいのか、みていきましょう。
気軽にAV女優になってしまう前に
気軽に業界に飛び込むことは、悪いことではありません。思いついたら即行動!それもいいです。
しかし、行動するのは良いことでも、その前に落ち着いてすることがあります。
落ち着いてすること、それは契約
AV女優さんは、事務所と契約している場合が多いです。契約とは、事務所との約束をまとめたもので、事務所とAV女優がお互いに「その内容でいいです」と合意しないと成立しません。
契約は、内容を変更することもできますし解除することもできます。すべて、お互いの合意で決められるものです。
あなたが持っているスマホの契約をするとき、最初から最後まで契約書を読みますか?多くの人は、読まないで「ここにサインしてください」と言われるがままサインしていますね。
それは、大手の会社だから読まなくても変な内容は書いていないだろうと思い込んでいませんか?
契約書にサインを書くということは、合意したことになります。読んで理解していても、理解していなくてもサインしたら合意になります。
「あとで、変えられるからそれでいい」と思っていても相手の合意がなければ変えることはできません。ですから最初の契約を落ち着いてすることは、とても大事なことです。
契約書の内容がわからないときは、その場でサインしない
AV女優として、活躍するために早くサインしたい気持ちになるでしょう。
その契約は、有効期限はいつまでですか?何本を何年で契約していますか?内容は?たくさんのことが、書かれているのが契約書です。
もしかすると「この契約に合意すれば、一生あなたは月5万円でAVに出演します」と書いてあるかもしれませんよ。
一生AV女優を月5万円でする方なら問題ないですね。契約書に書いてある内容は、プロダクションやAVメーカーからの条件です。
条件を理解して、納得してからサインしてください。あとになって「わからなかったから」「そんなつもりじゃなかった」といっても、条件が法律に問題ないかぎり、何も変わりません。
これは、AV業界だけの話ではなく、スマホの契約も同じことです。引退に関係する内容も契約書に書いているかもしれません。
引退後の作品はどうなるのか、〇〇本の出演を終えた後の販売期間はいつまでなのかなど、チェックしておく項目をあげるときりがないほどです。
もし納得できないことや、理解ができないときは、時間をおいてから考えてみてください。もちろん事務所側に、質問するのもいいでしょう。そこではっきり答えられない事務所は、頼りない感じがしますね。
業界にひそむ悪徳事務所
ニュースでも取り上げられている話題ですが。AV出演を強要されて、断ることができなくて泣き寝入りしたなど、最悪な事務所もありますね。こういった被害にあわれた方も、契約書はあります。
ですが、無理やりに脅されて、何時間も帰してもらえなくて書かされることもあるようです。自分の意志で合意した契約書でないかぎり無効です。
わからないときは、専門家に依頼しよう
例外もあります。あなたが委任した人が契約した場合です。弁護士事務所や、NPO団体などで、AV女優を守る仕組みができつつあります。
女性が不利な条件で出演しなくていいように、楽しく働けるようになる仕組みを業界でつくろうとしています。
その一つとして、委任があります。完全に信用できる弁護士に間に入ってもらい契約をします。
そうすると、あなたが理解できなかったことや、契約書になかった引退後の作品についてなども、契約に含むことができます。
出演作品はどういう仕組みで世の中にでるのか
撮影にもどういった内容なのか、販売形態などの契約が存在します。販売形態は、DVDなのかオンラインで購入できるものなのか、把握していますか?
まずは撮影をしますね、撮影したものを作品にするために編集されます。編集やタイトルなど様々な準備をしたら、やっと世の中に出せるものになります。
契約にあったとおりの流れで販売されているのか、確認しておきましょう。一度撮影したものは、編集前のものと、販売される編集後のものがあります。
悪徳だと無修正版など法律違反した陰部が加工されていないものを裏販売していることもあります。ネットで「無修正」など、検索するとたくさんでてきます。
AV女優を目指す方は、事務所がしっかり管理してくれるところを選びたいですね。
怖がらなくても大丈夫
出演した作品の売れ行きが好調なあ場合、女優さんの知名度もあがり、作品の本数も増えていきます。有名になると、撮影したいAVメーカーからどんどんオファーがきます。
事務所がしっかりしていれば、一つ一つについて、あなたに確認し、契約をしていくでしょう。
プライバシー権とパブリシティー権を理解しよう
あなた自身がもつ価値を守る権利をルールとして決めていることがあります。
プライバシー権とは、撮影された動画を勝手に使われないためのルールです。
パブリシティー権とは、出演している女優さんたちが生み出すお金のルールです。
この権利は、人前にでることを仕事にしている人たちが損をしたり、嫌な思いをしないように法律で決められてます。
なぜ、この権利を説明したかというと、引退後の作品についての権利と関係があるからです。作品がすべて消えることは、物理的にありえません。
なぜなら、DVDを購入した人の手元からDVDを奪い取ることや、サイトからダウンロード購入した人の端末から勝手にデータを消すことが、できないからです。
自分から意思表示をしよう
もし、あなたがこれ以上作品を世の中に出したくないと思った場合、事務所やAVメーカーに対して「発売しないでほしい」と意思表示をしましょう。
これは、あなたがもつ権利です。さきほどの説明からの流れになりますが、契約が関係してくることは、おわかりだと思います。
パブリシティー権を使って、販売から5年たつと販売や配信を止めてほしいと意思表示することができます。裏返せば、契約にないかぎり5年間は止められないということです。
もし、意思表示しなければ、販売や配信は止まりません。引退後も、販売した分の利益を受けたい人や、AV女優の経歴を売りにし、違う業界で働く人は、止めないほうがいいでしょう。
引退したら作品は残るが、自分の意志で止められる
AV業界は「恐い・逃げられない・泥沼」などのイメージは、なくなってきています。AV女優だからと、恥じることもないです。必要としている人がいるから、あなたが働けるのです。
AV女優さんは、18歳から60歳を超える方までいらっしゃいます。
いつ引退するかは、あなたが決めることです。しかし「明日引退する」と決めても、意味がありません。
事務所との契約内容確認や、内容の変更をして、お互いが納得して決めましょう。
引退し、新しい人生を選択するために、AV女優をしていたことを隠したいと思う人もいれば、前面にだしていく人もいるでしょう。どちらも、あなたの意思表示で決められることです。