AV女優の仕事は、メーカーさんとの打ち合わせから始まり、撮影を終えるまでがお仕事です。作品の内容にもよりますが、作品1本の撮影が終わるまで、短い場合は1時間程度、長くてもだいたいの撮影は1日で撮り終わります。
撮影する場所も内容によって様々で、ストーリーものであれば撮影するために外に出ることもありますし、いくつかのスタジオを変えて撮影すこともあるので、絡み(エッチ・セックスのこと)を撮ってすぐ終わりという現場は少ないです。
では実際にどんな流れでお仕事をしていくのか、ここではAV撮影の流れを詳しくご紹介していきます。AV女優になってどんなお仕事なんだろう」と気になってる方は要チェックです!
AV撮影の流れ
AVは、いきなり撮影が始まることはありません。AV女優さんには、しっかりとお仕事を説明されるところから始まるので、まずは内容をきちんと把握して、きっちり女優さんとしてお仕事ができる状態を作りましょう。
女性には生理もありますから、撮影の日程調整などはモデルさん中心で考慮し、打ち合わせの時にスケジュールを決めていきます。
詳しく解説しますので、まだ撮影したことのない方はしっかりと把握しておきましょう。
営業でもらった案件を確認
まずはじめは案件がないと始まりません。AVのプロダクションがお仕事の案件を持ってきてくれるか、マネージャーさんとの営業周りでメーカーからオファーをもらいます。
その後、撮影の内容確認をします。案件の詳細には、撮影場所、絡み回数、プレイ内容などの予定が詳しく書いてあります。
この時点では、まだ出演確定ではなく「案」です。女優さんの承諾がないままでは、内容が確定しないからです。あくまで女優さん第一で撮影が決まっていきます。
撮影やお仕事を受けるかモデルさんが判断
案件を説明され、自分が演じられそうな内容であるか判断します。よくわからないことや不安がある場合はこの段階でプロダクションの人やマネージャーと相談しましょう。
案件にある内容で「どうしてもこうしたい!」などの希望があれば、返答するときに、伝えておきましょう。そうすることで、メーカーとの打ち合わせもスムーズに進みます。
もちろん、この段階で撮影を断っても大丈夫です。
でも、あんまり撮影内容の選り好みしない方が、メーカーからの印象も上がりオファーが来やすくなるなどのメリットがあるので、プロダクションと契約したときに自分で許容範囲をしっかり決めておいて、撮影するかを慎重に判断しましょう。
あくまで「お仕事」だということは忘れずに!
プロダクションやメーカーと詳細の打ち合わせ
案件でいただいた内容を、確認しながら確定していくのが「打ち合わせ」です。発売時期なども打ち合わせである程度決まることが多いです。
始めのうちは、この打ち合わせで自分の意見を言える女優さんは少ないと思うので、できるだけ案件の時点で希望は伝えておくようにしてください。
監督との面談をここで行うこともあります。自分の売り出したいポイントや好きな角度なども伝えておくと、撮影で配慮してもらえるかもしれません。
日程の確定と調整
撮影日や撮影時間を調整します。女優さんの生理周期を考えて調整したり、人気の女優さんなら他の撮影との調整も必要になってきます。
AV業界は、女優さんが第一、最優先なので、日程が確定しないと男優さんやスタッフの調整ができないんです。それほど、女優さんのことを大事にしてるということです。
スタイリストによる衣装決め
ストーリーによって、私服のような衣装や、OLの制服、メイド、シースルーのドレス、下着のデザインなど衣装が変わります。女優さんの体型によっても、用意するものが変わるので、スタイリストさんと相談しながら決めていきます。
何度か撮影を一緒にしているスタイリストさんだと、好みを覚えてくれていたり体型を把握してくれているので、撮影当日に簡単な衣装決めで終わる場合もあります。
スタイリストさんは、女優さんが一番キレイに見える衣装を提案してくれますし、ブラウスのボタン位置を変えて谷間をキレイに見せる工夫など、細かい調整もしてくれる女優さんの強い味方です。
メイク
AV撮影時のメイクは、企画物や素人がテーマの場合は自分ですることもありますが、スタジオで撮影する場合はほとんどメイクさんがいます。女優さんがライトに照らされたときに一番キレイに見えるメイクをしてくれます。
撮影は反射板などを使ってライトを強く当てるので、普段している化粧だと薄く見えてしまいます。この撮影用のメイクは、初めてだとすごく濃いメイクに見えますが、撮った映像をみるとすごくいい感じに映っているはずです。
さらに身バレ顔バレがこわい人なんかは、メイクで身バレを防ぐこともできるくらい、プロのメイクさんは違います。メイクをすると女優さんはスイッチが入るようですね。
撮影
女優さんが撮影現場に入ると、いよいよ撮影の始まりです。
本番の撮影をする前に、ライトの調整や絡み角度のチェックを行います。女優さんの表情が色っぽく見える位置でカメラのセッティングをします。
撮影スタッフは、マイク・カメラ・監督・アシスタントなど複数人いることがほとんどです。
打ち合わせをした内容の撮影が始まります。初めての撮影だと大勢の前で裸になることに抵抗があるかもしれませんが、撮影の途中で慣れてしまう方がほとんどみたいです。
撮影時間が長いときは、途中で食事休憩をとることもありますし、女優さんの着替えやメイク直しをすることもあります。
初めての撮影の場合、どうやって動いたらいいのかわからなくて不安という人も多いですが、男優さんや監督がしっかりエスコートして、どうやって動けばいいのか指示してくれるので安心してください。
ハメ撮り
撮影といっても色々な状態の撮影をします。まず性器を挿入しているところを撮影するのが、ハメ撮りです。
ハメ撮りは、角度を変えて何回か撮影するか、カメラを何台か用意して撮影します。編集したときに一番性欲をそそる角度を採用するので、何パターンか撮影しておきます。
3p〜複数プレイ
出演人数が増えれば、その分撮影時間が長くなります。それは、女優さんが一番キレイに見える角度で撮影するため、男優さんの影になってしまったりすると撮り直しになるからです。
女優さんが複数いる場合も、それぞれの女優さんがキレイに見えるように撮影します。同じシーンを何回かカメラワークを変えて撮影することもあります。
企画物で多数の出演者になる場合は、男優さんよりも女優さんを優先して撮影しています。企画にもよりますが、複数の女優さんで1作品を製作するときでも、撮影は一人ずつ行うこともあります。
その他の撮影やお仕事
AVの撮影は、動画を撮るだけではなく、宣伝用やパッケージの写真を撮影します。写真の撮影は、本番撮影前に行う場合と撮影中に写真撮影をする場合があります。
女優さんは、撮影の他にも作品の宣伝などでファンミーティングをすることがあります。自分の名前と作品を知ってもらうチャンスなので、宣伝案件がくれば進んで受けてみましょう。
AV撮影で注意すべき3つのポイント
ざっと撮影時の流れをご紹介しましたが、まだまだ不安も多いと思います。そこでここからは、「とりあえずこれだけ注意しておけば大丈夫!」という、撮影するときに注意しておくポイントを3つご紹介します。
この3つだけ注意しておけば、あとは監督やプロダクションに指示されたように動けばOKです。もちろん、イヤなことや気になることがあったら、その思ったときにとしっかりと伝えてくださいね。
あと3つとは別に、AV撮影の打ち合わせした内容を覚えてから撮影現場に向かうことをおすすめします。AV撮影は女優さんのプライベートな部分を撮るのではなく、役を演じる「お仕事」です。テレビとは違いますが「女優」だということを忘れないでください。
体が資本!身体を万全の状態に
まず第一に健康であることがとっても大切です。
AV作品の撮影は女優さんが第一優先ですから、女優さんが体調不良で撮影に来れないと、その日集められたスタッフの仕事は全て飛んでしまいますので、体調管理は超重要です。
身体の状態とは、風邪などの体調不良も気をつけないといけませんが、性病にも注意が必要です。プライベートでSEXをしたり、風俗で働いていたりすると性病がうつっている可能性があります。
現在のAV業界では、撮影前に性病検査を受けなければ撮影に参加することができなくなっていますが、性病検査の日から撮影の日まであいだが開いてしまうと、その期間で性病になる可能性もゼロではないということは頭に入れておきましょう。
顔や身体の肌調子にも気を使ってください。撮影前に肌荒れしてしまったり、青アザができていたりすると、撮影に影響してしまうことがあります。メイクで消せるものならどうにかなりますが、できるだけ注意するようにしてください。
お仕事内容で不明点がないように注意
打ち合わせした内容を覚えておかないと、撮影の流れがわからなくて迷惑をかけてしまうことになりますし、撮影を止めてしまって男優さんが困ってしまうこともあります。
もし、内容でわからないことがあれば、撮影前にプロダクションに確認してわからないことを解消しておきましょう。
撮影内容
打ち合わせで決めた撮影内容の準備しておくことも重要です。スカトロがプレイにあると便調子を合わせておく必要などもでてきます。
下着の痕をつけないようにすることが必要になるかもしれませんので、撮影内容に必要な準備がわからない場合は、プロダクションやマネージャーに教えてもらいましょう。
ギャランティ
お仕事のギャランティは、メーカーが支払う額がそのまま女優さんに入るわけではなく、プロダクションから支払われます。
最近ではAV業界の健全化の推進から、メーカーから出るギャランティを全て公表する流れになっています。
ギャランティもプロダクションによってかなり差があります。プロダクションとの契約で、月額の報酬が決まっている女優さんもいれば、歩合制で作品報酬の何割と決まっている女優さんもいます。
おおよそ30%〜50%くらいが相場となっています。100万円のギャラがメーカーに出た場合、報酬割合が50%であれば、女優さんには50万円支払われます。
ひどいところだと20%くらいのギャラしか払っていないプロダクションもある見たいなので、ギャランティのことはプロダクションとの契約時にしっかりと話し合っておきましょう。
また、撮影前日や当日などで撮影内容に変更があれば、案件時点の報酬とは変わってきます。逆に、撮影でできなかったプレイなどがあれば減ることもありますし、撮影時間が延長になったりプレイが追加されたりすると増えることもあります。
当日聞いてない内容のお仕事だったら…
まずは、現場で内容の確認を行いましょう。それでも聞いていない内容の撮影が行われようとしたら、すぐにプロダクションに連絡してください。
自分の判断で聞いていない内容の仕事をしてしまったら、報酬の交渉もできませんし、NGプレイをしなければいけないことになるかもしれません。
打ち合わせにも出てなかった内容の仕事を女優さんの判断でやってしまったら、女優さんにとってマイナスしかないので、これは徹底しましょう。
まとめ
女優さんにとって、お仕事を受けるところからしっかり判断していかないと、現場に流されることになります。
AV業界は、女優さんがいて成り立つ業界ですから、仕事を受けるかぎり自分の意見も主張していきましょう。最初の撮影から主張できる女優さんは少ないですが、プロダクションに相談することから初めても良いと思います。
それと、打ち合わせで決まった内容や台本を軽くみてはいけません。撮影に支障がでて女優としての価値を下げることになるので、しっかり覚えていきましょう。
おおまかな流れは説明したとおりですが、同じ流ればかりではありません。わからないことがあれば、撮影ごとに確認するクセをつけておくと、撮影を安心して行えるだけでなく、自分を守ることにもなります。
AV女優は立派な職業です。お仕事であるということは忘れずに撮影にのぞみましょう。