AV業界において、ブラックなつながりや、脅されてAVに出演させられたなどの、ウワサを聞いたことはありませんか?ヤクザと関わっていると思うだけで、危ない業界なのかもしれないと思いますよね。
実際のところ、どうなのでしょうか。今回は業界の裏側がどうなっているのかまとめました。あなたが思うAV業界とのギャップはあるのか、比べてみてください。
結論!ヤクザとの関わりはありません
結論からお伝えしてしまいますが、AV業界はヤクザと関わるような業界はありません。近年、関わりを持つだけで逮捕されたり、仕事ができなくなる世の中です。もちろん、ヤクザに脅されてAV出演を強要されるようなこともありません。
でも、ウワサはありますよね。ウワサの元は、どうやら女優さんが身バレしたときの言い訳に使っていることも大きいようです。自分から業界に入ったと、親などに言いにくいのもあるかもしれません。
裸になるAV業界と、タレントやドラマのテレビ業界で比べても、どちらもヤクザとの関わりがウワサされていますよね。知らない世界には、アンダーグラウンドなイメージを持つヤジウマが多くなってしまうのは仕方のないことかもしれません。
昔は危険なイメージをもたれていたAV業界
数十年前などは、AV女優さんに黙って過激な撮影をして、口封じしていた過去もあるようです。しかし、今そんなことをすれば、すぐ逮捕につながります。女優さんを守る体制が業界にできているからです。
「AV業界」というと、どことなく怪しい業界に感じている人も多いと思います。足を踏み入れたことのない方からすれば、どのような流れで配役や撮影内容が決まっているかなんてわからないですよね。
でもAV(アダルトビデオ)も、映画も、構造は一緒です。違うのは「成人向けの内容かどうか」だけです。
AV業界に強要は必要ありません
近年のAV業界では、無理やり説得されたり、騙されて撮影されてしまうなんていうことはありません。最近ではAV女優さんが地上波のテレビに出演していることも多く、AV女優さんに憧れ自分から望んでセクシー女優になりたい女性も多くなってきていますし、少し過激な撮影内容だとしても、それにNGを出していない女優さんを配役すればいいだけなので、そもそもNGプレイを強要する必要がないのです。
強要して無理やり出演させているような素人を売りにした作品はあります。作品と実際の契約は違いますので、作品をみて怖がる必要はありません。
作品はあくまで「作品」です。タイトルに素人と書いてあってもそれもAV女優さんで、あくまで演出の一部でしかありません。
業界のウワサ話のウソ・ホント
ウワサ話というのは、AV業界に興味があればあるほど気になりますね。そこで、「プロダクションは良いことしか言わない」、「実はバックにヤクザがいる」など、みんなが気になるウワサの真偽について調べました。
AV女優がヤクザに囲われているってホント?
少し人気が出てきたり、可愛くてこれから売れそうな女優をヤクザが管理しているとウワサされていますが、それは「ウソ」です。
どうしてそんなウソが今でも話題になるかというと、これには理由があります。
管理されているというのはウソですが、実際にヤクザと交友関係がある女優さんはいます。これはAV女優に限らずどの業界にもいるのですが、特に夜遊びしていた経験がある女性に多いです。
半グレと呼ばれるような人とクラブや夜の街で出会い、仲良くなった女性に、お金目的の男性が寄ってきてしまうことがあります。仕事について口出しされたり、単価の良いハードな仕事をするように言われたりすることが、管理されていると伝わってしまうことがあるようです。
借金の肩代わりにAV出演させられた人がいるの?
これはアウトロー系映画やAVの見すぎです。親の借金の肩代わりを娘にさせるために連れて行かれ、無理やりレイプされるようなシーンもありますよね。これは、そう言ったみんなが気になるウワサをストーリーにしたら面白いと製作された「作品」です。
昔、遊郭があった時代に借金の肩代わりに売られる少女がいたことは事実です。ですが、遊郭がなくなって数十年たった今ではありえません。
ヤクザよりも怖いプロダクションがあった
プロダクションと撮影会社が結託して女優を騙し、暴行的なAV撮影が行われた過去があります。ですが、そのプロダクションは現在ありませんし、当事者も逮捕されています。
バッキービジュアルプランニング事件
AV業界で2004年に起こった最悪の事件です。AV女優にウソの撮影内容を伝え、SMや調教などのジャンルとは違い、ただの暴行が行われたり、流血させたり、女優が病んでしまうようなひどい撮影が行われ、作品として販売された事件です。
作品を見た人から問題視され、ひどい撮影をされた複数の女優からの証言で、社長をはじめ関係者が逮捕されました。
プロダクション元社長ら逮捕
グラビアタレントとして契約している女性らに、AV出演をさせたとして逮捕されています。契約内容に成人向け作品への出演があることを明記していたとして、所属タレントに出演させていました。
複数の所属タレントが事件を訴え、表面化したことで販売されることがなかったので、世の中に流出することはありませんでした。
現在のAV業界が「健全」だと言われる理由
暴対法(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律)が2012年に施行されたことで、ヤクザと関わった企業も罰せられる条例などもできました。そのため、仕事ができなくなった暴力団関係のプロダクションは消えていきました。
一般社団法人日本プロダクション協会の発足
AV女優や男優の権利を守るための活動や、業界の調査などを進める団体が2017年4月に発足しました。ホームページからは、作品の販売停止申請ができたり、AV業界関係者が参加するHIV感染についての勉強会が開催されるなど、業界のクリーン化を進めています。
この団体に所属しているプロダクションは40社を超えており、業界全体が健全化を意識的に行っているといえます。
AV女優を目指す女性も急増中
このAV業界の健全化からか、自分からAV女優になることを目指す女性が増えています。理由は様々ですが、一般社団法人日本プロダクション協会の発足など、業界がクリーンなイメージになったことも一因です。
プロダクションとの契約は、以前に比べ内容が膨大な量になっています。こと細かく契約することで、所属することへの不信感や不安を無くすためです。内容には、プロダクションとして、派遣する仕事内容や所属した場合の禁止行為も記載されています。
女優を守るため、ヤクザとの関わりについても禁止事項とされています。最近のプロダクションは、AV出演する女優を大切に育てる仕組みになっているようです。女性の相談員がいるところや、マネージャーが仕事以外の生活面をサポートしてくれるところもあります。
ヤクザと関わりそうになっても、助けてもらえるプロダクションの存在
最初は、普通の友人として付き合っていた人でも、関係性が変わることがありますよね。ヤクザと業界は関係なくても、個人と個人の場合は気づかないうちに近い存在になっていることがあります。
一般社会にもヤクザや半グレと呼ばれる人たちは、紛れ込んでいます。もし、巻き込まれてしまって何かあってからでは、取り返しがつきません。
危ないかもしれないと思えば所属女優は相談できます。一人で抱えこまないで相談できる仕組みがあるのも、プロダクションに所属しているメリットですね!